株式会社灰田商会

〒733-0037
広島市西区西観音町20-6
TEL 082-293-3333
FAX 082-292-5986
社 長    川上 慶

-灰田商会さんの歴史を教えてください-

昭和35年4月1日、祖父の灰田三郎が、起業いたしました。ゴムの製造販売を目的として創業したのが始まりです。祖父の名前が灰田ですから、灰田商会という屋号で今日に至っています。父、川上栄三が母と結婚を機に二代目を継ぎました。主にマツダ向けに、ゴム板の加工品を納めていました。父は人との関係を大切にする人でした。仕事は順風満帆でしたが、平成9年5月に48歳で急逝しました。私がまだ24歳の時です。くも膜下出血でした。その後は6年間、母が社長として頑張ってくれました。平成15年6月に社長に就任しました。ですから、私は4代目の社長になります。昨年50周年を迎えましたが、母は会長として一生懸命に支えてくれ、大変感謝しています。

―灰田商会さんの社是・基本方針などを聞かせてください-

 特に紙で書くといった具体的な形で社是を公表しているわけではありませんが、「常に人の気持ちを考え、情熱を持って人と接し、夢と希望を持って働く、後は実行あるのみ」を基本方針としています。ここ5年間で従業員も増え、リーマンショック後は受注量が落ち込み、大変でした。加工屋なので仕事がなければ時間をもて余します。人員整理はせずに、従業員には余った時間は加工キャパを上げるための勉強に充てさせました。従業員の適正を見極めるいい機会となりました。

-会社自慢・社員自慢をしてください-

  従業員の平均年齢が若いことですね。従業員のほとんどが30歳代以下です。しかし逆にいえば、熟練度が浅いといえますので、課題でもあります。私自身も心掛けていることですが、従業員みんなが前向きに仕事をするということでしょうか。

-いま注力されている商品あるいは分野などについてお聞かせ下さいー

第一には物造りが原点との立場ですので、目の前のお客様の要望に応えるためには樹脂や金物の加工も臨機応変にやって行きたいと思っています。もちろん、ゴムからは離れられませんが、複合旋盤がありますので、樹脂や金物加工の対応は問題ありません。弟(専務取締役)は機械に強く、加工全体を任せおります。信頼のおけるパートナーといったところです。リーマンショック後は受注が2割ダウンしましたが、次年度には取り戻し、昨年はさらに伸長しました。お陰様で自動車向けのスポンジパッキンが好調で、安定した受注があります。お客様第一であった父の意思を引き継いで頑張って行きたいと思っています。

-社長のご趣味を聞かせてください-

 趣味は仕事とゴルフです。会社には夜の10時頃までいることが多く、仲間うちでは「仕事が趣味だね」とよく言われています。仕事をしすぎないよう気をつけていきたいと思っていますが(笑)。ゴルフも好きですね。ゴルフは父に教えてもらい、24才で始めました。ある会社の社長さんが「うまくなりたいなら徹底してやれ、徹底してできるということは商売につながるぞ」と言われ肩の荷が下りたことを覚えています。ハンデは10で、もちろんシングルが目標ですが、今はこのままでいいです。中身で勝負します(笑)。

 【インタビューを終えて】

川上社長は平成16年5月から当組合の理事として組合活動に貢献され、また広島支部では副支部長として支部運営に積極的に取り組んでおられます。このたびその功績が認められ、平成22年度の大阪卸商連合会優良団体役員表彰を受賞されました。心からお祝い申し上げます。受賞者として来阪されることになり、式典終了後に時間をとっていただいてインタビューさせていただきました。
1月に38才になられたばかりで、まさに若社長の形容詞がぴったりの好青年。常に前向きの精神をお持ちで、インタビューを通じて灰田商会の将来性を肌で感じることができました。広島で仕事が待っているのに長時間、誠心誠意受け答えして頂きました。お忙しいところ本当にありがとうございました。
(専務理事 小西敏夫)