日東ゴム株式会社

〒733-00
広島市西区中広町1-18-10
TEL 082-231-2031
FAX 082-231-2039
社 長    田中 哲雄

-日東ゴムさんの歴史を教えてください-

昭和23年3月に広島市横川町でゴムホース、ゴムベルトなど工業用ゴム製品をはじめ、石綿、皮革、ベルトホース附属金具の販売を開始しました。昭和27年5月に株式会社への改組を契機に日東ゴム株式会社と命名しました。講和条約批准と時を同じくしたため、新生日本の発足を記念して「日本」の別名である「日東」を会社名に採用しました。昭和41年に今の社屋に移転し、昭和42年に尾道営業所、昭和49年に松山営業所を開設しました。平成元年8月、30歳のときに社長に就任しました。私は三代目です。取扱商品はゴム・プラスチック製品全般ですが、ホースは高圧ホース、ベルトは樹脂コンがメインです。全メーカーから仕入れがあります。

―日東ゴムさんの社是・基本方針などを聞かせてください-

 「誠実」「勉励」「感謝」を社是とし、需要家、販売各位に豊富な商品を提供して、ご満足やご安心を頂くよう取り組んでおります。二代目が策定しました。高度な技術案件には一流メーカーさんの高級技術者と同行し、需要家各位にご愛顧頂いております。22年度は大手ユーザーさんのコストダウン要請なんかが影響して厳しかったです。利益は出していますけど売り上げも荒利益も21年度よりはきついです。

-会社自慢・社員自慢をしてください-

  営業の人間が図面を作成するなどメーカー機能を果たしていることです。私は絶対できませんけど(笑)。本来、メーカーさんがやるべきことなんですが。お客さんとの関係でも、昔はユーザーさんから教えてもらっていましたが、今はこちらが教える時代になりました。そういう意味では優秀な人材が揃っているということは自慢の一つです。社屋は5階建てですが、地下1階はすべて駐車場にしているのも自慢の一つです。近所で借りたら経費がかかりますから。会社自慢ではないですけど、当社は就業時間が8時36分から17時36分なんです。先代が決めたことですが、なぜ36分なんですかね。理由が分かりません(笑)。

-いま注力されている商品あるいは分野などについてお聞かせ下さいー

油圧用のカップリングと油圧用のシール材に注力しています。工作機械向けでユーザーさんとの共同開発です。品質面で問題があると聞くとメーカーさんと一緒になって訪問し、試作から詰めていき製品化します。当社は優秀な社員がおりますので任せております。しっかり対応して結果を出しています。他に製鉄向けホースも力を入れています。イレコ式として有名になっていますが、実は当社が開発したんです。各社がコピーしています。特許をとっておけばよかったんですけど。

-社長のご趣味を聞かせてください-

 車が趣味というか、車が好きです。近隣へ行くにもわざと高速道路や山道とか走ります。オートマチックが嫌いで、バンを乗り回しています。とにかくドライブが好きなんです。それとこれからやりたいのは模型作りです。実は小学生の頃、模型をたくさん作りました。大学を卒業するまで模型作りを楽しんでおりました。主に戦車とか、スポーツカーとか動くものが多かったですけど。昔は100円で買えたのが今は1000円になり、5000円になってますから、手軽にできなくなったのも止めた原因かも知れません(笑)。もう一度、趣味として楽しんでみようかなと思っています。

 【インタビューを終えて】

田中社長とは理事会や総会など組合の仕事でしかお会いしませんが、いつも携帯電話を片手に仕事をしてられる姿が目に焼き付いております。平成14年5月から当組合の理事として組合活動に取り組んでいただき、また広島支部では支部長として支部運営にリーダーシップを発揮されておられます。平成21年度には大阪府知事表彰を受賞されました。今回、理事会で来阪されたのを機にインタビューさせていただきました。
やはりこの日も、インタビューが終わったら、携帯電話を握っておられました。夜は大阪にいる息子さんと食事すると仰ってましたが、その時の笑顔が印象的でした。さぞかし頼もしい息子さんなんでしょうね。お忙しいところ時間をいただきありがとうございました。
(専務理事 小西敏夫)