株式会社モリテック

〒552-0012
大阪市港区市岡2-1-7
TEL 06-6573-5683
FAX 06-6574-5886
社 長 森 孝裕

―モリテックさんの歴史を教えて下さい―

創業者は私の父森 博です。昭和36年3月、24歳の時に一人で創業したと聞いています。ゴムの加工技術を学び、中でもロクロによる加工を得意にしていたようです。5年後株式会社に改組し「株式会社森ゴムパッキング製作所」と社名変更しました。昭和49年には、東京進出を果たし、その後昭和52年に名古屋営業所開設、昭和57年に大阪第2工場、昭和60年に大阪第3工場を新設し事業は順調に拡大していきました。
しかし、昭和62年父が50歳の若さで他界してしまいます。もともと、頑強な体ではなく、お酒が好きだったのも影響したかもしれません。急遽、私 森 孝裕が若干27歳で二代目を継ぐことになりました。大学卒業後お世話になっていたタイガースポリマー(株)さんから父の会社に戻って3年目のことでした。カリスマ経営者の父親から突然のバトンタッチに戸惑いながら、タイガースポリマー(株)の故澤田博行様をはじめいろいろな方の助言・ご指導を頂きながら頑張ってまいりました。
会社の諸規則の整備や諸制度の改革を行い、一方で新技術、生産性向上のための研究センターも設立しました。平成4年には、CIを導入し“新たなる創造への挑戦”のため、社名を「株式会社モリテック」と改称しました。平成7年に名古屋工場開設。平成10年に物流システム効率化に向け倉庫を新設。その後、リーマンショックによる厳しい経験も経て、昨年1月には品質管理専用社屋竣工に伴い検査設備の拡充を図りました。
そして今年2月、名古屋支店・新工場を名古屋市天白区に拡大移設し設備も増強しました。また4月には、東京工場を従来の2倍に拡張します。これらにより品質の向上、短納期化など顧客満足度を高め、作業環境の改善で社員満足を高め、生産拠点の分割でBCP対応にも十分寄与する体制が構築できると考えています。見方を変えればこれらはすべて根本の目標である「顧客満足度をさらに高める」という点に集約されると思います。
一方、グローバル化の足掛かりとして小規模ながら12年前にアメリカのシカゴに進出しました。ベンチャーとして苦戦の連続でした。リサーチにかなりの年月を要しましたが、ここ数年やっと採算がとれるようになりました。これを地道に継続し拡大していこうと考えています。

―モリテックさんの社是、企業方針などお聞かせください―

「理念」
モリテックは社員(家族)・顧客・仕入れ先・業界・地域の全ての人に満足を与えられる企業であり続ける、です。
「目指すところ」
目指すところは常にニッチトップ
目の前の業績よりも常に100年継続させるための方法を考える、です。

―いま注力されている或いは今後注力しようと考えられていることについてお聞かせください―

製造の関連ではQCDの向上を常に行っていく、そのためには人材育成に注力しています。従来から実施しているコンサルによる各種専門的な研修に加え、従業員の自主性やリーダーシップを養うための社員による自主学習会を数年前から行っています。月2回ぐらいのペースで終業後にも拘らず参加者も増加しているようです。一方、製造技術の伝承についてはOJTを基本とした新しいシステムも検討しています。
また販売の側面では販売促進支援のアイデアの提供ための「販売支援グッズ」の開発にもこれからもどんどん新しいアイデアを出したり、逆にお客様からアイデアを頂いたりして積極的に進めていきたいと考えています。

―会社自慢、社員自慢をして下さい―

お客様の要望に応えられるあらゆる材料を持っている事。そして短納期で複雑な加工を正確に行う事ができる。社員の平均年齢は35歳と若く、ベテラン、とのバランスがとれていることでしょうか。また定着率も高いです。社内のクラブ活動は大阪がソフトボール部、東京は野球部があります。
大阪は甲子園経験者なんかもいてなかなか強いチームです。

―ご趣味をお聞かせください―

以前はバンドでドラムを叩いたり、健康目的でキックボクシングをかじったりもしましたが、種々の事情で今はしていません。
一方、趣味とは言えないですが以前から実益をかねて、毎日七時半からネットでネイティブとの英会話レッスンを行っています。その成果の程はまだまだですが旅行での英会話には少しは役に立っているかもしれません。また、これも趣味とは言えませんが異業種の方も含めいろんな人達との交流も好きです。いろいろと学ぶことも多いですし、何と言っても楽しいです。その他に食べたり飲んだりも大好きです。

(株)モリテックさんを訪問して
現在副理事長を務めて頂いており、また総務委員長としていつもお世話になっている森社長を訪問ということで緊張感の中にも親近感を感じつつのインタビューとなりました。
20代後半の若さで社長を継がれ様々な試練を乗り越え今日の規模と技術力を培われてきたその実績、更には100年先を見通さんとする経営センスに森社長の自信と意欲を垣間見た感じがしました。今後益々のご発展を祈念しております。(事務局 三島通弘)