理事長挨拶

 俳聖松尾芭蕉が「奥の細道」の旅中で体得した俳諧理念「不易流行」の「不易」は、いくら世の中が変わっても変わらないもの、変えてはいけないもの、「流行」とは世の中の変化と共に変わっていくものという意味です。当組合で言いますと、基本方針と活動方針からなる組合方針が「不易」にあたります。これは変えてはならないものです。その組合方針を時代の変化や組合員の変化を見据えて行っていく重点実施事項を「流行」だと考えます。「指導・教育」「情報・資料の収集・提供」「調査・研究」「組合員の相互連携」からなる重点実施事項は組合方針から逸脱したものであってはいけません。だからといって、時代背景や世の中の移り変わりの中で組合方針そのものを豊かに膨らませていくことを忘れてもいけません。「その本は一つなり」即ち「両者の根本は一つ」です。

 近畿・中国地区を中心に活動する工業用ゴム・樹脂製品の卸商社132社(2026年4月現在)からなる西部工業用ゴム製品卸商業組合は、2年前に大阪ゴム商業会との対等合併を経て、その事業を引き継ぐと共に、その目的たる業界の発展・親睦・協調を内在しながら「時代は人を作り、人は次の時代を創る」という良き伝統と新しい見識を持って活動してまいります。

 現在、地政学リスク・為替リスク・物資材料難や高騰・人材不足など我々を取り巻く環境はひときわ厳しいものがありますが、その時代その時代の先人に倣い、賛助会員であるメーカー様と共に業界の発展に向けて、その礎とならんことを願ってやみません。

 今後とも皆様のご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

            理事長 糸井宏之